高橋幸宏さんとは、かなり長い付き合いとなる。
イエロー・マジック・オーケストラ(以下YMO)とは、40年以上前の高校2年の頃、セカンドアルバム「ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー」が最初の出会いであった。テクノに初めて遭遇し、しびれ、人生を共に過ごしている音楽ジャンルとなった。
(画像はApple musicより)
良き先輩たちとYMOのコピーバンドを組み、大学の学園祭や音楽祭に出演し、テクノの深みにハマっていった。この時以来、自分の心臓の鼓動は、幸宏さんのリズムと同期するようになった。三食の食事と同じく毎日、幸宏さんの音楽を摂取することが日常になった。
幸宏さんの曲でどれが1番好き、という優劣はない。
スローテンポもアップテンポも自然と吐き出されるグルーヴ感がたまらない。
変調を巧みに取り入れるセンス、お茶目なおかず(フィルイン)、主役に近いけどわきまえているドラミング。Liveではその瞬間、瞬間に吐き出されるアドリブ。
どれをとっても、幸宏さんらしさを感じる。
サポートメンバーにドラムを譲り、ボーカルに専念する時期もあり、ギターやキーボードを手元に置くこともある。が、やっぱりドラムを叩きながら、唄う姿が最高としか言いようがない。譲れない。
40数年、幸宏さんのリズムを自分の鼓動と同期してきた僕にとって、しみじみと羊一さんの語りを聴きました。いま幸宏さんの音楽をかけるといつも通り。まだ理解できません。
— ひろあき / まじに手洗い / 日々絶対に学ぶ/そんなキャリアコンサルタント (@hiroakit1963) 2023年1月16日
R.I.P さよなら僕のヒーロー。 - 伊藤 羊一 @youichi_itouhttps://t.co/x0MHC4tLrY#Voicy
ボーカルスタイルも、幸宏さんらしさ満載。文字にしにくいが、語尾を強めにする歌い方は実に特徴的で、よく真似をして唄った。
以前、細野晴臣さんのインタビューで「YMOは幸宏のバンド」だった、というコメントを聞いた。僕もそう思う。
音楽は素晴らしいと改めて感じた。
今日もこれまで通り、幸宏さんの曲を聴き続けているが、そこには何も変わらない幸宏さんの音がある。声がある。グルーヴ感がある。
ありがとう、幸宏さん!