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外資系ホテルが目立つ中、改めて日本のホテル御三家について振り返ることとなる。
時は戦前から戦後復興、そして直近に至る日本のホテル産業とその中核をなした御三家の歴史が語られる。ビジネス書、ノウハウ本では表現できない経営者の「志/こころざし」が読み取れる。単なる歴史本の範疇には収まらず、創業時の経営者目線や目指す想いがリアルに書き出されている経営の本でもある。更にホテル建物の建設から施設概要、名物メニューの誕生秘話に至るまで、その事実が丁寧に語られる。きっと取材量、裏取り含め、きっと大仕事であったと想像する。
読み進めることで改めて日本のホテル御三家は、宿泊、料理、宴会の組み合わせがビジネスモデルであることを再認識する。
ちょっと泊まってみるか、とは簡単には言えない御三家であるが、機会を作りたいと思わせてくれた。