身近な気づき

身近な出来事、身近な商品で感じたこと/「聴く」を大切にすること/学びを続けること/常に家族のありがたさを実感すること

福岡伸一の「生命海流」を読んで

ApplePodcastでお気に入りの番組「The Lifestyle MUSEUM」で福岡伸一氏がゲストで登場。話題は新著『生命海流 / 福岡伸一』で描かれているガラパゴス訪問。ピーターバラカン氏のテンポ良い質問と、福岡伸一氏の惹きつけられるようなガラパゴスでの出来事の話を聴き、早速Amazonでポチ。

『生命海流 / 福岡伸一

 

普段はKindle派だけど、ガラパゴスの記録写真も多数含まれていそうな為、紙の書籍で購入。ずっしりとした、厚手の紙を使った、とても期待度が高まる装丁。

読み進めていくうちに福岡伸一氏のPodcastでの語り口とこの書籍の語り口は同じことになんとなく気がつく。平易な語り口なんだけど、時々自分として普段使わないような表現が出てくる。選ばれた単語がその事実を伝えるに当たり、最も的確な表現なんだろうと思いながら、そして学びながら読み進めた。


冒頭、全体の4分の1をガラパゴス訪問までの経緯を語る。

その経緯は直線的ではなく曲線を描きながら語られる。幼少時代から学生時代までの興味の変遷、そして作家として編集者、出版社との出会い、更にガラパゴス行き企画までの紆余曲折が語られ、期待感が徐々に増してくる。出発までに時間が掛かったが。

 

まえがきにある「ナチュラリスト宣言」が福岡伸一の身の丈にあった内容であったことがのちに判る。とても身近な存在に感じる。難しいナチュラリストではなく、手の届きそうなニセモノ・ナチュラリストであった。自分でもやってみよう、と思わせる程度がいい感じであった。

 

ガラパゴス訪問への夢。その夢も想い続ける事で手に届くことが語られる。いくつかの“粒(ドット)”との出会いと、結び合わされる(コネクティング)さまも語られる。

 

ここかしこで語られる、振り返られる「ピュシス」と「ロゴス」。このコロナ禍で振り替えざるを得ないテーマ。

ガラパゴスという壮大な舞台を素材に、否応でも考えさせられる。その「ピュシス」=自然そのもの、の代表例として記述されているのが、船旅で使われるトイレ事情。水洗トイレ、ウオッシュレットが日常の我々にとっては、衝撃的な船旅の日常であった。このトイレの使い方、はたまたトイレットペーパーの使い方の具体的な説明に数ページを割く必然性も納得できる。

次に何が起こるのか、それが楽しみで読み進められる。学者としての見識と冒険記としてワクワク感が相まって、この本の楽しさを助長する。

#生命海流 #福岡伸一 #ガラパゴス #GALAPAGOS